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よくある質問

いろいろな病を正しく理解するために


1.統合失調症をはじめとする精神病圏の病気

○ はじまりとその症状
■典型的には・・・

「みんなが自分のことを悪く言っている」、「監視されている」、「操られている」などと訴えて、登校できなくなります。
「親もすりかえられた」と思い込み、逃げ回って保護されるなど、幻覚・妄想の症状が比較的はっきりと出てくる場合は、専門的な援助受けることへの抵抗も少ないかも知れません。
しかし、小学校の高学年・中学生の年齢くらいでは、はっきりとした症状を示さないことが、しばしあります。

■特徴として、以前から言われているのは・・・
○ どう受け止め、どう対処するか。

■精神病ではないのか?・・・
こう疑うことはあっても、親は、まさか自分の子供が、と否定したくなるのは当然の気持ちです。
たしかにそうだと思っても、重症でなければ、精神科を受診することの抵抗感大きいと思いますが・・・。

■いきなり精神科は・・・
という方は、子供が生徒の場合は、養護の先生や校医さんに相談され、保健所や小児科のアドバイスを受けるのも良いと思います。

■治療の中心は・・・
薬物治療と精神療法ですが、周囲の理解によって、やんだ人が周囲の人への信頼を回復するのが、何よりも重要といえるのかもしれません。

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2.躁うつ病をはじめとする気分障害

○ はじまりとその症状

など、成人と同様のうつ病の症状をあらわす場合が自動の年齢でも数%程度いると思われます。

‥‥‥さらに割合としては、低いですが
「多弁、多動、怒りっぽい、不眠、誇大的」などの‥‥‥

躁症状をあらわす「躁うつ病や、躁病」も、それほど珍しいことではありません。やはり、うつ病や躁病の性格は「生真面目、几帳面、頼まれると嫌と言いにくい」と、いった方が多いようで、ひきこもりの原因となっている場合もあるようです。

○ どう受け止め、どう対処するか。

■児童思春期のうつ病は・・・
その可能性を頭に入れておかなければ、なかなか治療につながらないと思います。

■この病の人の数は・・・
これまで考えられていたより、はるかに多く、また楽観視できないと言われています。

■そのため・・・
「薬物療法や精神療法、家族療法、環境療法」など、様々な治療を早期に始めると有効と考えられます。

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3.強迫神経症

○ はじまりとその症状
■ 症状は脅迫思考と強迫行為と言われますが・・・
○ どう受け止め、どう対処するか。

■日常生活に支障がでいても・・・
子供は受信を嫌がる場合の方が、多いのではないかと思います。しかし、難治性の場合も少なくないので、なるべく早く抗うつ薬や抗不安薬、精神安定剤などの服用を始めることも大切です。

■また、多角的なアプローチを要する・・・
ことも多く、しかも時間もかかります。が、服薬するだけでも、かなり症状が軽減することがあります。

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4.対人恐怖症などの社会恐怖症

‥‥‥人前などの社会状況を回避するのが中心です。

○ はじまりとその症状

★人前で、「緊張することや失敗すること、悪く思われないか」等恐る気持ちを持ちやすい状態のことで、正常心理に近いものから、妄想を帯びた重症型まで様々です。

★児童思春期に一過性に見られるものや、赤面恐怖などの神経症的な状態であれば、専門家の援助は必要ないかもしれませんが、自己臭恐怖といって、「わきがやおならの匂いがして、みんなに嫌われている」あるいは自己視線恐怖と言って、「自分の視野の中にいる人に緊張させたり、圧迫感を感じさせたりして、みんなに嫌がられている」
 また、自分は醜いと信じ込んで、「人前に出られない」と訴える醜形恐怖など、他にも様々な恐怖症があります。

○ どう受け止め、どう対処するか。

■これらの恐怖症は引きこもりの大きな要因となります。
 神経症的なものや、人格障害的なもの、精神病的なもの、どれも治療の対象になります。
 神経症型だから苦痛が少ないとか、治りやすいと言うことはないと思われます。すでに、精神科に受信している人の多くは、難治性だと思われています。

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5.拒食症や過食症等の摂食障害

‥‥‥神経性無食欲症と神経性大食症に分けられます。

○ はじまりとその症状
■「拒食症」は、生命の危険もある障害です。

★最近では小学5年生にもなると、自分の体型を気にし、ダイエットと称して、極端な食行動を取り始める子どもが少なくありません。
多くは、極端なことは持続せず、ほぼ普通の食行動に戻りますが、ごく一部の子どもは「太ること、食べること」に極端に恐怖を抱き、体重計の数値にとらわれ、食べても嘔吐しいたり、下剤を大量に使用したりを、繰り返すようになります。

★手足が棒のようにやせていても、自分の体を相撲取りのように感じたりします。初潮が遅れたり、月経が止まったり、たびたび低血糖や低血圧などで倒れても、安定して食べることができなくなります。時には母親に食べることを強要したり、母親が体を動かすと、自分だけやせようとしていると言って、動くことを禁じたりします。
 これが、「神経性無食欲症」、いわゆる拒食症です。

■「過食症」は、食べ物への活動の持続・・・

★拒食症とは正反対のようでいて実は似ている障害に、神経性大食症、いわゆる「過食症」があります。拒食症の10倍程度存在します。抵抗しがたい食べ物への渇望が持続し、短時間に、むさぼるように大量に食べ物を食べてしまいます。

★その後、太ることを抑えるために、嘔吐や下剤の乱用を繰り返します。多くは拒食症のような、極端なダイエット歴を持ちます。

○ どう受け止め、どう対処するか。

■子どもが、自分の容姿を気にすることは避けられません。ほとんどの人が、一度や二度のダイエット歴はあるのではないか、とおもわれます。
 しかし、常識の範囲を超えるような、食行動を持続させる子どもの場合、その行動を理解し、正常な食行動に導くには、やはり援助を要します。

■最終的には自分という個性の確立が、ある程度出来ていなければ、食行動が一時的に改善しても、再発を繰り返し、治療は長期化します。

■重要なことは、子どもが自分の将来に現実的な目標を持ち、それに向かって日常生活を送ることができる張り合いを、持てるようになることです。

■このような場合、親が最もよい治療者になると思われるので、学校などとと連携し、適切な対応をすることが大切です。

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6.解離性同一性障害等の解離性障害

‥‥‥基本的には「現実からの逃避」です。
   ◇現実からの逃避は、
「自分の取り巻く現実状況からの逃避か、現実の自分からの逃避か」のどちらかです。

○ はじまりとその症状

★人は耐え難い体験をした場合等に、そんなことは「自分に起こらなかったことにしよう。他人に起こったことにしよう」そんな処理の方法を無意識にとってしまう場合があります。
 これが解離性障害の症状です。

★この中の最重症型が、解離性同一障害と言われる障害であり、人格を複数もつというもので、多重人格障害とも言われています。多くは何らかの外傷体験や、不適切な養育受けた場合に、身につける処理の方法です。小・中学生の年齢期では、多重人格障害とはっきり診断できる例はあまり見かけません

★しかし、その傾向を持つ子供は、非常に増えています。特に多いのは、手首等を自傷し、「知らないうちに傷つけられた」あるいは、「意識が遠のきそうになったから、自傷して痛みを感じたり、赤い血を見て意識を戻させた」などの訴えです。

★知らない間に、「自分の日記に、誰かが何かを書いている」と、いったものもあります。そういう傾向にある子どもは、教師や治療者に対し、親密さを求める一方、信じることを恐れ、再三相手を試すような行動や言動を繰り返します。
 ほとんどは、抑うつ感を持ち、「死にたい、生きている価値がない」などを訴えます。そして、摂食障害もしばしば合併します。

○ どう受け止め、どう対処するか。

■本人が知らない間に・・・
 「手首を自傷しているいった場合」、親や友人はその理由を聞いたり、自分たちを信用するように話したり、正論で本人の行動のバカバカしさを説いたり、といった対応をします。

■しかし、繰り返される本人の自称や自殺企画に・・・
 困惑し、周りのものは疲れ果てて突き放してしまう、ということがしばしば起こります。

■このことへの、治療方針や関わり方は・・・
 様々でしょうが、「対人関係の場合での、距離の取り方等を覚えてもらう」たとえ「自分が知らない、あるいは覚えてないとしても、自分の行動には責任を取ってもらう」ということを、くり返し伝えながら、寄りそったり、向き合ったりして、決して諦めないことが大切だと思われます。

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7.境界性人格障害等の人格障害

○ はじまりとその症状

★人格障害というと、人格を否定されたような響きがあり、人格がまだ出来上がっていない小・中学生を、人格障害と呼ぶのはよくないのではないかとも言われています。
 この障害は、多くの思春期の発達課題をめぐって、対人関係や、ものの考え方、受け止め方、行動様式に持続的に決まったパターンを取り、人格の発達が停止した状態とも言えます。このような障害のために、様々な問題行動を起こし、対応に苦慮する子どもは増えてきています。

★人格障害といっても、精神病に近いものから、神経症(ノイローゼ)に近いものまで様々で、それらを合併している例もあると思われますが、近年最も増加しているのが、協会性人格障害と思われます。

★本人は見捨てられないか、という不安が非常に強く、「自己像が非常に不安定、自傷、過食、買い物依存、性的逸脱行為、薬物等の乱用」などの自己破壊的行動が出やすく、慢性的に空虚感を持っており、自殺願望があったりします。
 対人関係でも、相手を理想化していたかと思えば、悪く言ったり”しばしば”かんしゃくを起こす、といった特徴を持つ状態です。

○ どう受け止め、どう対処するか。

■以前は個人の精神療法が中心でしたが、現在でもあまり変わりありません。より総合的に、多くの人の関わりの中で、本人の課題をこなす力をつけていくような、雰囲気や体制づくりが重要です。

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